■ Renesas Technology ────────────────────────────■
- 第7話 - ハンガリー、大阪、そしてルネサス
――ハンガリアン社員の会社観
■ ────────────────────────────────2005/02/01 ■
世界を舞台にビジネスを展開するルネサス テクノロジでは、国境を越えることは日常茶飯事。今回は、ハンガリーからやって来た社員が語るルネサス感、そして日本感です。
☆語り手☆ システムソリューション統括本部 システムソリューション第一事業部
S1ソリューション事業部 アブロンツィ・パール
■ 幼い頃からなじみのあった日本 ■
私が生まれたのはハンガリー東北部、スロバキアとの国境に近いツィガーンドという小さな街。メインストリートを牛が歩いていたりする田舎町です。一見、日本とは縁のなさそうな、そんなところで生まれた私が、日本企業に入社したのは、まさに縁というしかありません。
日本とは縁が少なそうなハンガリーですが、実はあります。それはやはり、日本製の各種工業製品の存在。家電メーカーや自動車メーカーなど少なからぬ日本企業が、ハンガリーに投資しているのです。幼い頃からこうした日本の工業製品に触れて育ってきた私ですから、自然と日本という国にも親近感を頂くようになっていました。日本との縁が深くなってきたのが、私が14歳の頃。ブダペストに住んでいた親戚が英語と日本語を教える学校を紹介してくれました。日本という国へ興味を抱き始めていた私は、そこに入学をすることにしたのです。
■ 日本企業への先入観 ■
ハンガリーの大学に在学中に、大阪の大学への留学が決まり、私の日本での生活がスタートしました。日本の家電製品に興味を持っていたので、大学の研究室ではデジタル家電に使われる3次元音像処理技術の研究に取り組み、また大学発のベンチャ企業などでも半導体設計の経験などを積んでいました。ルネサスはデジタル家電製品向けのシステムLSI開発をビジネスの柱のひとつとしていますので、私のこうした経験が十分に生かせるだろうと考え、入社したのです。
入社前には「日本企業とは、またルネサスとはこんな感じではないか」と自分なりのイメージを描いていました。入社以前にも大学の教授、学生、またアルバイト先の方々と親交を持っていましたので、そこからなんとなく日本の会社像を想像していたのですが、ルネサスに入社してから、数多くの点で想像とは違った会社であることを知りました。
例えば、入社前には「上下関係が厳しい」「上司の言うことは絶対」「残業時間が長い」といった先入観を抱いていました。けれども、自分の意見をきっぱりと言えば、それを取り入れてくれる面もあり、また仕事時間についても、自分自身でスケジュール管理を行って、任された仕事を着実にこなしてゆく事が出来れば、わざわざ残業を行う必要もありません。また、当然ながら、外国人であることを理由に日本人社員と区別されることは全くありません。自分が外国人であることを意識しないで働けるという環境はグローバルカンパニーであるルネサスならではないかと考えています。
社宅に引っ越してきた時も、近所の子どもが何の抵抗もなく話かけてくれたのが印象的でした。何事も経験してみなければわからないものなのですね。
■ 日本は「究極の国」? ■
日本で暮らして8年になりますが、今でも理解できないことがあります。例えば、駅や道端で困っている人がいても、手を差し伸べる日本人は少ない様に感じます。その一方で、道を聞いたら目的地まで連れて行ってくれるような親切な人がいる。個人差とは思えない傾向があるように思えるのです。変なところで「極端」ともいえます。
日本という国は「究極の国」という感じがします。それがいいのか悪いのかわかりませんが、そういった「究極」追求の資質が、世界最先端の工業製品を作り出しているということもあるのではないかと考えています。なぜそこまでこだわりがもてるのか?その理由を知りたいと思います。仕事への興味もさることながら、世界最先端の技術を追求する日本人への興味は、改めて尽きない昨今です。
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アブロンツィ・パール 2004年入社
ハンガリーの大学に在学中、大阪大学工学部へ留学し、そのまま日本企業へ就職した。休日は妻との買い物や、同期入社の仲間とフットサル、バスケットボールなど、アクティブに過ごしている。現在はデジタル家電向けの半導体の設計に従事しているが、マーケットニーズを調査するような仕事にも興味がある。
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