|
ルネサスにはマイコン事業部や自動車事業部、メモリ事業部など、製品ごとの事業部があります。ただし、製品分野は異なっても半導体の製造プロセスそのものは共通しています。簡単に言えば、「ウエハ上に回路を焼きつける」ということ。ウエハプロセス技術統括部は、各事業部の設計部門と製造部門の間に立って、この量産化技術を確立する役割を担っています。
第一デバイス開発部に属している私が担当しているのは、同じ統括部内の先端デバイス開発部で手がけたウエハのプロセス技術を量産化に対応すべくブラッシュアップし、製造部門へ引き渡す業務。先端デバイス開発部から引き渡される技術は200mmウエハでの製造が前提です。これを製造部門向けに300mmウエハ(※1)での製造技術を確立することも、私の主要な任務です。
最先端の技術を追求する仕事ですから、密な連携が不可欠。先端デバイス開発部のある兵庫県伊丹市と、製造部門のある茨城県ひたちなか市との間を、頻繁に往復する日々を送っています。
200mmウエハの量産を前提とした技術を300mmウエハの量産技術にカスタマイズするのは、想像以上に難しいものがあります。装置は異なるし、直径が大きくなるために温度の均一化といった課題も出てきます。このように技術面での苦労は尽きないものの、実はさほど心配していません。
まったく異なった環境で育ってきた三菱と日立。技術についても、三菱にいた私が驚くような発想を旧日立の技術者たちは持っている。戸惑うことは多いとはいえ、異質な技術的土壌が融合することで、より高度な技術を生み出す結果につながっているようです。今では「社内で解決できない技術的問題は、世界のどこでも解決できない」とさえ思っています。
むろん生産技術を確立することが私たちのやりがいではあるのですが、あたかも異文化交流のような技術者同士のやりとりも非常に刺激的です。
もはや設計・製造マージンをつかめないと高性能な製品ができない時代に突入しています。そのような状況下では上流から下流までの技術の密な連携が不可欠。この点で、設計からプロセス、アセンブリなどLSIに関わる技術をすべて保持していることが大きな強みです。
やってみなければ実力はつかない。実力+αの仕事を担当して、壁を乗り越えることで力をつけることが大切です。つまりOJTです。
仕事とは、限界を超えた力を求められるもの。自ら限界を作らず、敢然と壁を乗り越える気概、自分の分野で世界一になるぞという強い意志が肝要です。専門性との整合は、必ずしも合致しなくても心配無用です。専門外の知識を学ぶ機会はいくらでもあります。
LSIに関わって19年。ルネサスのSoC(※2)が世界一になれるようにマネージしていきたいと思います。多様な技術を誇るルネサスには、どの分野にも優秀な技術者がいます。自ら語るのも不遜ですが、これほど優秀な技術者集団を持つ企業は、他に類例を見ないと言えます。この総合力を発揮すれば、決して夢ではありません。
レベルの高い人材が集まるルネサス。この中で切磋琢磨して仕事をすることは、技術的にも人間的にも世界に通用する一流の技術者になれるということです。一緒に、世界へ向けてチャレンジしませんか。
|