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SOC設計統括部は、プロセス開発部門と設計部門の橋渡し役です。プロセス開発部門と設計部門では業務内容が大きく異なるため、円滑なコミュニケーションには情報の整理役が必要です。その機能を、SOC設計統括部が担っているのです。
具体的には、各デバイスのスペック・仕様の確定や評価、品質レベルの認証、各事業部の共用部品であるRAMやスタンダードセル(※1)、I/O(※2)の設計といった業務があります。評価のためにはTEG(※3)が不可欠ですから、これも私たちSOC設計統括部で作り、評価に利用しています。
RAMやI/OなどのパーツはSOC設計統括部内の回路IP開発部とデバイス設計部、デバイスIP開発部、MPU設計部が手がけています。もともと各事業部の設計部署が個別に作っていたものを、一元化することで効率化を図ろうという趣旨です。
私が属するプロジェクトセンタは、SOC設計統括部内のこれら4部署に業務を割り振り全体をマネジメントするセクション。部署単位ではなくプロジェクトセンタが横断的にマネジメントする体制は、新しいビジネスモデルとして業界からも注目されています。
プロジェクトセンタには、設計とプロセス双方から人材が集められました。もとはみなエンジニア。その上できたばかりの部署なので、ノウハウが蓄積されていません。認証のためのチェック項目の標準化も完了していない段階です。一刻も早くマネジメント部署として十分機能させることに私たちは腐心していますし、それがやりがいにも通じています。
設計から製造に至る膨大な技術を効率的に組み合わせ、あらゆるニーズを満たすことのできる総合力。私たちSOC設計統括部が各部署の持つ情報を一層高度に融合させれば、この優位性が高まることは間違いありません。
現在の業務には設計とプロセス双方の業務内容の把握が不可欠ですが、それだけでは不十分。マネジメント業務は仕事を割り振ったりとりまとめたりするだけでなく、設計とプロセス双方の情報を融合して付加価値を生み出す、ルネサスの叡智と知見が集約される業務です。会社全体の仕事の流れを広く深く知らなければなりませんし、常にその意識を持つことが重要です。
広い視野とコミュニケーション能力は不可欠。さらに、間に立つがゆえに異質な情報が膨大に入ってくる部署でもありますから、「何が大切で、何が大切でないか」を整理して判断する能力が大切です。
専門性については、特に問われないと思います。私自身が大学で専攻した分析化学は、現在の仕事とかけ離れています。入社後、まったく異なる業務に就いても、「学ぼう」という前向きな姿勢があれば問題ありません。
日立と三菱の統合は、シナジー効果を期待してのものでした。同時に、異質な企業風土の融合でもあり、戸惑う部分が多かったと思います。しかし今後は、統合によるメリットが大きく出てくるのではないかと感じています。
仕事には、必ずしも正しい解が用意されているとは限りません。その時々の最適解を見出す努力が要求されます。また、課題を与えられるのを待つのではなく、自分で要求する気概を持ってほしいと思います。仕事は、自らが創出するものだという意識を強く持つことが企業では大切です。
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