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高品質なLSIを効率よく開発するには、開発者個々の技術力だけでなく全社を挙げての支援体制が欠かせません。設計技術統括部はそのために設置された部署で、設計技術の開発やその使いやすい環境を構築・提供する役割を担っています。設計の手法や考え方、あるいはEDAツール(※1)といったツールを考案・導入して、設計部隊を支援する組織横断的な位置づけです。
そこに属するシステム設計技術開発部は、LSI開発の比較的初期に行われるシステム設計・検証・評価や機能設計検証、そしてテスト技術を中心に、開発・適用展開しています。
私は主にRTL(※2)機能設計検証の分野で、品質や効率を向上するための方法を考え、それに適したEDAツールの導入や利用技術の環境整備をして、設計部署に提供しています。汎用的な設計技術を開発するばかりでなく、私自身、常に2〜3のプロジェクトと関わりながら、生み出そうといている製品開発に最も適した設計技術を追求しています。
最先端分野だけに、新技術の開発は文字通り「手探り」です。何が正解かわからない中で、設計部署とやりとりしながら技術を形にしていくことは実に難しいものです。この意味で、「新技術」というまったく新しい価値を、ゼロから生み出す創造的な仕事と言えます。
ルネサスは半導体の分野において最先端の製品を生み出しています。そのぶん設計も、常に最先端の領域で続けられています。誰も解決したことのない課題と常に格闘して、新しいモノを生み出す。この先進性がルネサスの強みだと感じています。
教育プログラムの充実もさることながら、日々の仕事を通じてのOJTは実践的な知見を得るには不可欠です。またEDAツールのベンダや業界団体によるコンソーシアムからの情報も実践面で役立ちます。
大事なことは、幅広く興味を持つこと。そして、何でもいいから得意分野を見出して、そこを基点に知識を広げていくことだと思います。
電気・電子・情報系の知識があると、なじみやすいでしょう。またEDAベンダは米国に多いため、英文マニュアルを読みこなせる英語力も欲しいところです。さらに、私たちから技術や環境を提供される側、すなわち設計現場に関する知識も求められます。私はかつて設計部署で働いていたため、当時の知識は今でも役立っています。
資質としては、知的好奇心。
現場では想定通りに行かないことが多々あります。その際に、原因を追究して理解しようとする気持ちは不可欠です。
かつて米スタンフォード大へ社費留学した際、優秀な人の多いことに舌を巻いた覚えがあります。けれどスタンフォードのそれと比較しても、ルネサスで働く1人ひとりには、ものすごく高いポテンシャルがあると思います。LSIを開発する設計部隊、その設計技術を開発する部隊が力を合わせれば、大きな財産を生み出せるに違いありません。
全部は無理にしても、自分はどこで何をどれだけできるのかという自主性・自発性を持って、仕事の幅を広げてください。言われたとおりにしかやらないようでは、抜きん出ることはできません。わからないことは聞きまくりましょう。うるさがられるくらいが丁度いいのです。そういうふうに働いていると、じわじわと楽しくなってきますよ。
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