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システムソリューション統括本部は複数の機能を1チップに収めたSOCを開発する部署。その中にあるシステムコア技術統括部は、システムソリューション統括本部の各事業部やマイコン事業部など、それぞれの事業部に共通するCPUやIPを開発しています。
さらにシステムコア技術統括部に属するCPUコア開発第二部では、このうちのCPUを開発している部署です。具体的にはルネサスの中核技術であるSuperH、M32R、M32C(※1)といったマイコンの開発と、マルチコア(※2)、リコンフィギャラブルプロセッサ(※3)など次世代プロセッサ技術の先行開発を行っているのです。私自身は現行の10倍以上ものスペックを持つマルチコア技術の開発に没頭しています。
ただし大学とは異なり、いくら技術水準が高くてもお客様に買ってもらえなければ意味はありません。他部門の開発部署や営業部門と連携することになります。その上で、ルネサス独自の技術を駆使し、携帯電話やデジタルテレビ、デジタルスチルカメラなどのマーケットで幅広く支持される技術開発に努めています。
私たちが挑戦しているのは、新しいモノづくりであり、その源泉となるのは新しいアイデア。このアイデアが実現した時は、やはりうれしいものです。
一方、技術的な苦労は自分でリカバーすればいいのですが、せっかく良い製品を作っても売れない場合は自分1人だけで解決できません。そんな時は開発時以上に「なぜ?」と悩んでしまします。
オリジナルのマイコンを幅広く取り揃えているのが最大の特長。部門の垣根を越えた風通しの良さと相まって、オリジナルだからこそ技術者のアイデアをダイレクトに開発へと結びつけることができます。
入社後の専門性は自分自身で磨き上げるものです。常に興味を抱き続け、社内外からあらゆる情報を収集することが大事です。そうして得た専門知識を「どのようにビジネスへ結びつけるか」を常に意識しておくこともポイント。知識だけでは宝の持ち腐れです。
コンピュータとりわけプロセッサに関する知識は必須です。さらにハードとソフト、双方に知識があれば、なお良し。私たちのグループはハードウエアの開発が基本ですが、ソフトウェア記述を考慮すべきですし、ハードウェアに近い部分のソフトウェアは自分たちで書いているほどです。
資質としては、やはりビジネス感覚が挙げられます。お客様やエンドユーザの立場に立って、モノを考えることのできることが必要です。
よりマーケットに目を向けた、外向きの技術開発に力を入れたいと考えています。いま手がけているマルチコアは、この意味で私自身の仕事のターニングポイントとなるのではないかと期待しています。
マーケットを見据えた開発はルネサス全体に言えることで、コア技術の開発段階からマーケット重視の開発を行うべきだと思います。
他人と異なる行動をしていると、迷いが生じることがあります。そのような時、私は次の言葉を思い出します。「自反而縮雖千萬人吾往矣」。孟子の言葉で「自分が正しいと思ったら、実現が困難でも実行しよう」という意味。誰かに従ったほうが楽なのですが、それは自分を失うこと。新しいモノを作るには、人と同じことをしていてはダメなのです。
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