|
世の中はデジタル化が進んでいますが、アナログ技術にも絶えざる革新が求められています。アナログ電波を受信するにはアナログ装置が必要で、そのアナログ信号をデジタル信号に変換する技術も求められます。デジタル技術が進化すれば、それに応じてアナログ技術も進歩しなければなりません。
そこで私の属するアナログ技術統括部には、3つのミッションが課せられています。まず、今後1~2年先に製品化されるであろうアナログの先行技術を開発すること。そして事業部門と合同でシステムLSIやシステムモジュールの次世代製品を開発し、新規事業を生み出すこと。さらにアナログ開発の効率そのものを上げること。
私の担当は先行技術の開発で、具体的にはAV機器、通信機器、ストレージ(※1)の為のシステムLSI(※2)に用いられるアナログIPをCMOSプロセス(※3)によって開発する業務に携わっています。つまり私たちが先行開発した技術や知見を、各事業部にフィードバックするわけです。たとえば高精度と低電圧の両立は多くの事業部門共通の課題。私たちは、この課題解決のために新技術を確立し、各事業部へフィードバックしています。
どんな世界でも言えることなのでしょうが、やはり競合相手にできてルネサスにできないことがあれば、それに追いつき追い越すことが求められます。ルネサスはアナログのフロント部分では世界的な定評を獲得していますが、部分的には欧米メーカーの後塵を拝している領域もあります。実際、新しいアナログ技術を学会でどんどん発表している海外の企業があり、目下最大のターゲットとなっています。
逆に、そうしたところを追い越したという実感が得られれば、さらに開発への闘志がわいてきます。
また、多くの製品はデジタルが主流ではありますが、アナログ技術がデジタル部分の性能を左右する場合も少なくありません。この事実は当然ながら、大きなやりがいに結びついています。
アナログ技術開発のプロ集団として、お客様のニーズや希望を具体的に実現できる点です。お客様も差別化を求めています。そして、そのキーとなるのはアナログ技術であることも珍しくないのです。
入社間もない頃は、やはりOJTが意味を持っていると思います。ただし、私が携わっている先端開発の領域では、OJTだけでは限界がきますから、学会聴講や国内外の書籍や論文に目を通して専門知識の習得をすることも大切だと思います。
アナログ回路や電子回路に携わっているほうが望ましいですが、自ら思考する力、発想する力、工夫する能力や絶えざる好奇心と探求心といった資質があれば、専門知識は自ずと身につくはずです。
ルネサスには世界トップの半導体メーカーになってほしいと思います。そのためには私自身も含めた社内の人間が切磋琢磨して技術やスキルを向上させなければなりません。そうして、欧米メーカーに勝つアナログ技術を確立することが自分のミッションだと考えています。
大企業であるだけに、半導体メーカーといっても様々な部署があります。多くの部署があれば、「やりたいこと」が見つかりやすいのは当然です。ルネサスは、やる気のある人にチャンスや可能性を与えてくれる会社ですから、入社したならぜひ自分の手でチャンスを切り開いてほしいと願っています。
|