|
システムソリューション統括本部・SOCシステム統括部はLSIを
SoC (※1)の形で提供する部署であり、私が籍を置くシステム設計部も、ここにあります。システム設計部は3部体制で、第一部はSoC化された製品の開発プラットフォームを、第二部はSoCに付加価値をつけるための統合ソフトウェアを、第三部は統合ソフトウェアが使う映像・音声などのマルチメディアソフトを、それぞれ開発しています。
私が属するシステム設計第二部では、技術革新が著しいカーナビやカーオーディオなどの自動車分野、携帯電話やオーディオプレーヤーなどの携帯端末分野を主に担当しており、私自身は携帯電話などに搭載されている地上デジタル放送(ワンセグ)のソフトウェア開発に携わっています。
開発とはいえ、自らがコードを打ち込んでプログラムを作成するだけではなく、システム設計第一部、第三部やハードウェア部門、営業部門、さらには社外の開発会社と連携して技術的な課題を克服したり、関係各社、各部署を調整し、顧客のニーズに対応したシステムを実現するのが使命です。
ワンセグなど、取り組んでいる仕事は常に時代の最先端分野。世の中に少なからぬインパクトを与えている仕事に従事できることに、技術者として大きなやりがいを感じています。
苦労といえばやはり納期に間に合わせることでしょうか。納期が迫ると開発作業が深夜にまで及ぶことも珍しくありません。大変な時期ではありますが、自分たちがやり遂げないと端末が世の中に出回らない。この使命感が私を動かす原動力です。だからこそ開発に携わった端末をショップで目にする時は、大きなやりがいを感じるのです。
ソフト開発にはハードウェア部門との連携が欠かせません。社内にハードウェア部門があるため、いつでも情報をやりとりできる点は、ソフト開発において大きな利点だと感じています。
ルネサスが開発したSH-Mobile G1 (※2)など、優れたハードウェアに載るソフトを社内で開発できることも、ハードとソフトを一体化して開発しているルネサスならではの強みと言えるでしょう。
学生時代はパソコンに触れたことさえなかった私。まったく異なる分野からの就職でしたが、仕事の方法を身につけることに大きな問題はありませんでした。最初の2年間に業務研修を経験し、常に本質に迫ろうとする姿勢を学んだからだと思います。これに、やる気が加われば、あとは現場で身につけられるものです。
ソフトウェア開発といえばプログラム作成や論理的な思考が必須と思われがちですが、それはあくまで「あれば望ましい」というレベル。業務に必要な専門知識は、今や日進月歩をしのぐ勢いで進化しています。過去の学問は時代遅れ、ということです。したがって、その技術進化についていけるような柔軟な思考や、「なぜ?」「どうして?」という知的探求心こそが、求められる資質だと思います。
ルネサスは近年、ハードばかりでなくソフトウェア開発にも力を入れています。この総合力を武器に、ハードの性能を限界まで引き出すソフトを生み出し、世界規模の企業として発展し続けることを願っています。
何をしたいか、何ができるか。学生時代には悩むものです。何を成すにしても、大事なのは「やり遂げる気持ち」です。やり遂げれば充実感を感じ、やがて自信が生まれます。常にアンテナをめぐらし、自分にしかできないことを見つけてください。
|