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システムソリューション統括本部はLSIを開発する部署で、システムソリューション第二事業部は、このうち携帯電話向け半導体開発を担っています。私が属するRFIC設計部はシステムソリューション第二事業部にあって、電波の変調・復調を行う送受信用LSI=RFIC(※1)を設計しています。
私たちが設計しているRFICは、GSM方式(※2)に対応したものが主流。このGSM方式は、2005年現在全世界7億3000万台に上る携帯電話のうち約5億台を占めるという巨大なマーケット。日本にはなじみのない通信方式ですが、一番のボリュームゾーンを攻めるのはビジネス上当然のことです。もちろん、今後の普及が予想されるであろう第三世代携帯電話のW-CDMA(※3)方式向けLSIも開発しています。
小型化、低電力化、受信精度の向上といった課題に終わりはなく、RFIC設計部に在籍するエンジニアたちが、新たな技術の地平を拓くべく日夜奮闘しています。
RFICは基準発振器(※4)や増幅器など様々な機能の集合体なので、それぞれをつなげるインターフェースの調整に苦労します。それぞれが高度な技術の粋であり、かつ複雑なもの。その複雑なもの同士をつなげる作業は、さらに複雑です。それだけに、正常につながった時の感慨はひとしおです。
以前からアナログ回路を多く手がけていることで、技術の蓄積が豊富にあります。これが、受信感度の良い通信機器を生み出す礎になっているのだと思います。また、集積化して仕上げる能力も秀でていると思います。同じ機能なら他社よりも小さくて多機能な製品を作ることができます。レイアウト技術の妙だと思います。さらに、私はキャリア入社なのですが、技術的にも人間的にも優れた人が多いのに驚いています
ICの不良解析を通してアナログ回路の原理原則やデータの見方やまとめ方などを学びました。これが、現在の仕事の進め方に寄与していると思っています。「組み合わせて制御する」こと自体は大学で得た知識が役立ちましたが、ほとんどは入社してから身につけたことです。
高周波回路設計技術、A/D、D/Aコンバータ回路設計、アナログ・デジタルフィルタ回路設計、通信理論などなど……これらは業務に必要な知識のほんの一部。知っていればいるほど望ましいと言えます。とりわけ今後5年間でデジタル部が増えてきますから、A/D変換に関する知識はマストと言えましょう。同時にアナログの高周波技術も一層求められるようになると思います。
RFIC設計部の方針としては、ナンバー3以上のセットメーカーへの参入拡大、市場技術トレンドを先取りした開発推進などが挙げられていますが、結局のところ「早い、使い安い、品質が良い」というルネサスブランドを確立することであると思っています。同一製品は年率15%の割合で値下がりすることもあります。高付加価値化により、それを防がなくてはなりません。
モノ作りの会社としての使命は「良い製品を作ること」に尽きます。良い製品とは、お客様が欲しがる付加価値の高いもの。そして付加価値にはLSIの品質以外にもサービスや技術サポートも含まれます。そのためには優れた個の集団でなくてはなりません。ぜひ自分を磨いて優れた個となれるようチャレンジしてください。
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