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CIS設計部では3つのグループ体制でCar InformationSystem(特にカーナビ)向けの半導体を開発しています。第一グループはお客様のニーズに応じたSoC(※1)の開発、第二グループは汎用的な用途に使える標準品の開発、私の属する第三グループは第一、第二グループや関係各部署とのプロジェクト体制での新製品開発(特にIP(※2)の開発)が主業務となっています。
従って、第三グループでは、実質的にはすべての新規開発品が担当範囲になります。私自身も技術者として開発にも関わっていますが、CIS設計部はここ数年組織が大きくなってきており、業務に関しても開発マネジメントやお客様のサポートにも重点をおくようになってきました。
開発プロジェクトは多くの部署や国内外の関係各社にまたがっており、技術的なことから、人的リソースの配分まで、日々様々な問題が発生します。それらはすべて異なる課題を抱えており、過去の解決法が通用するわけではありません。一つひとつ、関係者と力を合わせて解決していくためには、緊密なコミュニケーションが必要です。
たとえば同時通訳機能がすべての携帯電話に搭載されれば、言葉の壁を越えるツールになる。そうなれば世界が一層楽しくなると思いませんか。半導体の技術的な革新によって、そんな社会の実現に寄与できるのです。
苦労は、プロジェクトが難航した時のプレッシャーです。納期を前にして、何としてでもやり遂げることが求められており、逃げることはできないのです。
CPU、グラフィックス、ネットワーク、サポート力、品質といった総合力に尽きると思います。こうした力がお客様との強固な信頼関係を構築し、カーナビ分野におけるCPUで8割もの世界シェア獲得を実現する源泉になっているのだと思います。
入社して10年ほどは、仕事の進め方や知識の点でお手本になる人、その分野に精通した人が常に周りにいて、様々な疑問に答えてくれました。私はかなりの質問魔だったと思います。技術者は自分の知っていることはいくらでも教えてくれる人たちですから、「誰が何を知っているか」を自分の中で更新しながら、躓いた時にどんどん質問することで、効率的に知識を吸収できます。学ぶ機会や場は、この会社にはいくらでもあります。
資質を言えば、「設計が好き」ということが一番大事だと思います。それに、技術的なこだわりを持つこと。設計が好きならば、自ずとそうなっていくと思います。
LSIの設計において必要な専門分野は、電子回路、数学全般、ソフトウェア、コンピュータアーキテクチャ、画像・通信・ネットワーク理論、英語といったところです。入社後も継続的に勉強する必要があるのは言うまでもありません。
LSIに関わって19年。LSIの発展を待ち望んでいるアプリケーションはますます増えていると実感しています。消費電力の問題など技術的課題はたくさんありますが、市場の要求が続く限り半導体も進化すると考えています。もちろんルネサスはユビキタスネットワーク社会のメインプレーヤーであり続けてほしいと願っています。
携帯電話やICタグが成し遂げているように、半導体には世界のパラダイムシフトを引き起こす力があります。社会の問題を解決し発展させるキーテクノロジーとして、無限の可能性を秘めているのです。この業界に身を置けば、数十年後に振り返った時、自分がパラダイムシフトの一翼を担っていたという実感が間違いなく得られると思います。
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