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法務室はルネサステクノロジの半導体ビジネスに関わる法務全般を取り仕切る部署です。具体的な業務としては契約書の作成・審査、訴訟対応、通商問題対応、社内規則管理、公印管理、事業再編対応、コンプライアンス推進、株主総会・取締役会への対応といった業務があります。事業再編対応とは、重複した機能の整理や中核事業の強化のため、グループ企業の統合や事業の移転等に関する法的業務を行うことです。コンプライアンス推進とは法令遵守を徹底するための仕組作りや社内セミナーを開くといった活動。また株主総会・取締役会では、事務局機能や法的な書類の整備等を担っています。こうした業務別に5つのグループに分かれています。
私自身は戦略法務(※1)グループに属しています。業務内容は、訴訟対応やライセンス契約対応、事業・技術提携、合弁、出資、事業再編等に関する契約審査、契約書作成、交渉の支援などです。
やりがいは、なんといっても契約が無事締結された時に感じます。契約書そのものは単なる紙に過ぎませんが、その契約書の背景には私たちの汗と、時には涙が隠れてます。
スピードの速い業界ですから、大量の契約書を短期間に作成しなければなりません。仕事のボリュームが多いのは、やりがいであり苦労とも言えます。
また、特に訴訟の場合にはギリギリの判断を求められることがあります。「ここで間違えたら後がない」と思えば、膨大な資料を徹底的に調べ尽くす。この時のプレッシャーは、相当大きなものです。
今でもセミナーや勉強会に出席して法的知識の蓄積に努めています。法律は常に変更されますし、時期によって潮流というものもある。ですから、まずは必要な知識は自分で調べるスタイルが基本。仕事もOJTで身につけます。
とはいえ、たとえば契約書の審査業務の場合は、上司が仕事を指示する際に当人のスキルに合わせて「この法律のこの部分を見なさい」といったアドバイスを行います。あとは過去の事例などを参考にして、自分で学んでいくことになります。
最も重要な資質は「不確かなことはそのままにしない誠実さ」だと思います。わからないままに契約書を通してしまえば、後で大きな問題になる危険性があります。法務の仕事は、法律を携えたゲートキーパーなのです。
一方で「転ばぬ先の杖」という側面も。法的対応をきちんとすることで、後々のトラブルを未然に防ぐという気構えが大事です。この意味では、わかるまで調べ尽くす粘り強さも求められます。
このほか法的知識はいうまでもなく、訴訟に関する膨大な資料と格闘する体力、さらにスケジュール管理能力も必須です。もう1つ、最近は海外とやりとりする業務が5割程度はあります。英語力、特に読み書きの能力が強く求められます。
変化の激しい業界。生まれたばかりの会社。領域や規模が拡大していくことは間違いありませんし、期待もしています。法的対応分野も広がるので、幅広い法律知識を身につけなければなりません。そして戦略法務により会社の利益に貢献したり、紛争を未然に防止できるよう自らを鍛えたいと思います。
「大学時代には○○をやりました」と胸を張って言えるよう、何かに打ち込んでください。また、何をするにも基礎が大切です。専門分野だけでなく広く一般的な知識も深め、両者のバランスを心がけてください。
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