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資材調達統括部は、ルネサスの各部門が事業活動を行う上で必要な資材の調達を担う部署です。半導体製品に使われる材料や部品の購入はもちろん、設計に必要なツールの調達やライセンス契約なども手がけています。
私が所属するアウトソーシング部は、主に製造リソースの調達を担当しています。自社の設計部門がデザインした製品であっても、生産については外部に委託した方がコストや経営効率の面で有利な場合があります。その際に、委託先の選定から価格や納期の交渉、契約の締結、発注後のデリバリー管理などを行うなど、より良い製品を効率的に生産していく上で欠かせない役割を担っています。
近年は、海外を中心に、ファンドリメーカー(※1)などの製造受託専門会社が力をつけています。そのような会社を効率的に活用することは、製品競争力を強化していく上で重要な施策といえます。
携帯電話やデジタル家電などの低価格化が顕著な昨今、半導体製品も短期間で一層の低価格化が求められています。そんな中で利益を生み出すには、適切な価格で、かつ安定的に優れた資材を調達することが極めて重要です。私たち資材調達統括部では、「利益を生み出すのが我々のミッションである」ということを常に念頭に置いて仕事に取り組んでいます。
ファンドリメーカーなどのアウトソーサーを上手に活用して、いかに価格競争力のある製品を作ることができるか――これが、私たちの部署にとっての課題です。難題ですが、挑戦する価値は十分あります。
ルネサスはフラッシュメモリ内蔵マイコンで世界トップシェアをキープするなど、マイコンの分野では大きな優位性を持っています。同時に、新たな核となる技術や製品を育てていくことが今後の課題だと思います。
資材調達の仕事は、購入する部品や委託する製品に関する技術的な知識も求められますが、私のような文系出身者が技術の原理を理解するのはなかなか難しい。ですから、「こういう場合はこうなる」というパターンを1つずつ覚えていった方が身につきやすいと思います。
業務の性質上、社内外を問わずに交渉・折衝の機会が多いため、コミュニケーション能力、交渉力は欠かせません。また、情報収集力も必要です。
専門性という部分では、契約や貿易に関する法律の周辺知識、取引先管理に絡む財務的な知識などが求められます。コスト分析を行う上では、バックボーンとして統計的な知識を持っていた方が有効です。また、ファンドリメーカーは中国や台湾など国外に多いので、英語や中国語も使えたらベターだと思います。
コストダウンを進めると同時に他社が真似できない技術や製品を増やし、新しいコアコンピタンスを育てることが重要だと思います。日立と三菱という日本を代表する企業のエンジニアが集まったルネサスなら、それが可能だと信じています。
どのような仕事に就いたとしても、どんな姿勢で、どこまで追求するかが重要です。特に半導体業界は、変化への適応力や根性がないと通用しません。粘り強さと積極性を持った人のチャレンジを期待します。
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