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ルネサステクノロジの営業部隊(※1)は、営業本部傘下に営業企画統括部、営業推進統括部、海外営業第一~第三統括部の5統括部から構成されています。海外営業第二統括部モバイル営業部は顧客企業ごとに第1~3課に分かれ、私が属する第1課ではヨーロッパにある世界最大級の携帯電話メーカーを担当しています。またモバイル営業部はアジア、欧米の各地域管轄を行う海外営業第一~第三統括部のメンバーと情報交換を行うことも重要な役割です。
私自身の仕事は、ルネサス製品全般の拡販戦略立案、販売、各種サポート。海外営業に関しては各拠点に置いた販社(※2)を通すのが基本ですが、周知の通り激しい競争が繰り返されている携帯電話の世界、とりわけ世界のトップユーザが相手とあっては、重要な意思決定をスピーディに行わなくてはならない上に受注規模も大きい。ルネサス本体としても直接交渉するケースが多々あるのです。
携帯電話は半導体需要の中でも大きなセグメントであり、世界中の競合と伍して最前線で戦う毎日。顧客企業の窓口となっている調達マネージャとは日常的にやりとりし、3カ月に一度は幹部クラスとミーティング。海外出張は年10回程度と、多忙かつプレッシャーも大きい仕事ではあります。
しかしこの状況、私にとっては実に刺激的です。産業をリードする半導体市場で、世界的な競争の最前線に立っている仕事のダイナミズムは、何ものにも代え難い魅力です。
携帯電話のマーケット、しかもトップユーザが相手ですから、需要の変動が非常に大きく、月に100万個も増減することも珍しくありません。こうした需要の動きにもフレキシブルに対応できるところが、ルネサスの大きな優位性になっています。むろん品質や性能など、すべてにおいて優位性を保っていますが、安住せず常に進化を遂げ続ける必要があります。
実務を通して経験は深まりますし、作業に習熟することは可能ですが、ビジネスパーソンとして、営業・マーケティングに携わる立場としての洞察力を高める努力は、仕事以外の時間でも続けるべきです。机に向かっての勉強や読書ばかりでなく、広い意味での社会勉強が大切だと思います。会社は、そうして蓄積した知識や洞察力をアウトプットする場だと考えています。
会社を代表して顧客に接する営業職は、明るく、バランス感覚に優れていることが重要です。後者は経験を重ねることで高まりますが、英語やマーケティングは学生のうちから基本を習得しておくことをお勧めします。
ただ、問われるべきは英語やマーケティングのスキルよりも、話す内容や「伝えたい」という情熱であることを肝に銘じて欲しいと思います。
意外に思われるかもしれませんが外国人の顧客相手でも夜のつきあいは重要です。個人ベースのつきあいを深めるには、共に酒を飲んだり食事をすることは、相手を知るまたとないチャンスです。むろん基本は「ビジネスライク」ですが、時には相手と親しくコミュニケーションをとれるようになる雰囲気や話題づくりも大切な能力ということです。
やる気のある若手への権限委譲が進んだ会社だと思っていますが、この美点をさらに進めて欲しいと思います。とにかく、やりたいことができる会社であることは間違いありません。
会社は個人ではできないレベルのビジネスに接する機会を与えてくれる場ではありますが、与えられるだけではなく、自分自身が会社に貢献することによって、欠くべからざる人材となるよう努力し続けることが大切だと思います。結果を出して初めて、会社は認めてくれるのです。
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