もちろんM16Cファミリそのものは、組み込み用マイコンとして数多くの特長を備えている。まず、使用頻度の高い命令を1バイト命令に圧縮してある。こうすると、必要なROM容量が小さくて済む。ワンランク安価なマイコンを使用できる。さらに、プログラムのステップ数が少なくなるので、同じクロック数でも処理速度が向上する。またバスへのアクセス数が減るので、消費電流が下がり、雑音が低くなる。
M16Cファミリのシリーズ中、最も数多く使われているのは「M16C/60シリーズ」である。クロック周波数は最大24MHz、ROM容量は最大512Kバイトであり、M16Cファミリのスタンダードと呼べるシリーズだ。このシリーズを元に、ROM容量を最大128Kバイトに減らしてピン数の少ない小型パッケージに封止したのが「M16C/Tinyシリーズ」である。 |
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M16C/Tinyシリーズは、より低いコストでシステムを組みたいユーザーに向けて開発した。AD変換器のサンプル&ホールド回路を2回路もち、それらのタイミングを細かに制御する回路により、三相モータ制御に有効で、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などのモータを使う家電製品に広く採用されている。
M16C/Tinyシリーズのクロック周波数は当初、20MHzだったが、この秋には24MHz品の量産出荷を始める予定である。M16C/60シリーズと同じ周波数をカバーするとともに、性能を高めたいというユーザーの要望に応えた。また80ピンの品種をより小さくする。12mm角のQFPに封止していたのを、7mm角のLGAに封止する。同じく秋から量産出荷予定。 |