コントローラ系のSuperHファミリは、モーター制御やエンジン制御などに使われている。こういった用途では割り込み応答性能を重視する。またプロセッサ系と違い、プログラムを格納するためのROMを内蔵する。こういった用途では実装空間をなるべく小さくしたいからだ。
コントローラ系ではこれまで、CPUコア「SH-2」を内蔵したマイコンを製品展開してきた。SH-2は、応答性能が高いことで高評価を得てきた。これにつづいて今回、SH-2の上位に位置するCPUコア「SH-2A」を開発し、最上位と位置付けた。SH-2Aコアでは、アーキテクチャの見直しや命令の追加でトータル性能を高めつつ、SH-2の良さであった応答性の良さを大幅に向上させた。最も短い場合では、6クロックサイクルで割り込みサービスルーチンに入れる。割り込み用のレジスタバンクを設けたので、レジスタの内容を素早く退避できるようになった。 |
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アーキテクチャでは、2ウエイのスーパースカラを採用した。最大で2個の命令を同時に実行できる。SH-2に比べ、同じクロック周波数でも演算性能が1.5倍に向上した。逆に同じ演算性能であればクロック周波数を抑えられるので、消費電力を低くできる。また命令セットはSH-2の上位互換とし、性能を改善しながらプログラムメモリの容量を縮小する命令を追加した。
ルネサスは、内蔵ROMにフラッシュメモリを採用したマイコン「フラッシュマイコン」に注力しており、SuperHファミリでもフラッシュマイコンの品種数を積極的に増やしている。SH-2Aコア搭載品では、512Kバイトの大容量のフラッシュを内蔵した最上位のフラッシュマイコン「SH7211F」を製品化している。
こうしたCPUコアの開発と具体的なマイコンの開発により、ルネサスではプロセッサ系、コントローラ系のそれぞれでSH-4A、SH-2Aといったハイエンドコアを頂点とするラインアップが完成した(図1、図2)。今後もそれぞれの用途にマッチしたCPUコアと製品展開を進めていく。 |